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Plotoria
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関係は、作者が引く線だけ|登場人物の相関図を追加した

登場人物が増えると、「誰と誰がどういう関係だったか」を見失います。2026年8月、Plotoriaに人物相関図を追加しました。本文から関係を推測せず、作者が「2人+関係名」で登録したものだけを図にします。少し前に作った「出来事の繋がり図」の土台をそのまま使った話と、名前で手が止まらないための名称ジェネレーターについて書きます。

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登場人物が5人を超えたあたりから、頭の中だけで関係図を保つのが難しくなります。

この2人は幼なじみだったか、それとも一度対立していたか。あの脇役は主人公の上司で、しかも別の人物の弟だったはず——設定メモには書いてあるのに、人物カードを1枚ずつ開かないと全体像が見えません。人物ごとの自由記述メモは、その人物の視点では正しくても、作品全体を俯瞰する形にはなっていませんでした。

2026年8月、登場人物のページに「人物相関図」を追加しました。

本文からは、関係を推測しない

作れるより先に決めたのは、本文から関係を抜き出さないことでした。

「AがBを『兄さん』と呼んでいるから兄弟」と機械が推測して線を引く、はしません。呼称は場面や関係の変化で揺れますし、皮肉で「先生」と呼ぶこともあります。外れた推測は、作者が自分の作品を見直すときの邪魔になります。

図に出るのは、作者が明示的に登録した関係だけです。人物を2人選び、短い関係名(「幼なじみ」「師匠/弟子」など)と、任意で補足を書く。方向のある関係は「師匠/弟子」のように両側を1つの関係名に書きます。これを線とラベルで結びます。

関係の時系列変化(序盤は敵、後半は味方)、同じ2人に複数の関係を重ねること、図の上で直接線を引く操作、AIによる関係の候補出しは、初期版には入れていません。まずは「作者が引いた線を、そのまま見せる」ところからです。人物カードにある自由記述の関係メモは、人物視点のメモとしてそのまま残していて、こちらへ自動変換はしていません。

出来事の繋がり図で作った土台を、そのまま使った

図の描画には、少し前に「出来事の繋がり」で導入したReact Flowの実装をそのまま流用しました。テーマ(ライト/ダーク)連動、パン・ピンチズーム・全体表示、図を開いたときだけライブラリを読み込む遅延読込、スクリーンリーダー向けのテキスト一覧。これらは出来事の繋がり図のために一度作ってあったので、人物相関図では配置のロジックだけを足せば済みました。

配置にはいくつか工夫を入れています。関係のある人物どうしを無向グラフの連結成分としてまとめ、どの関係にも登録されていない人物は、その下に最大3列のグリッドで詰めます。同じ列に並んだ人物を結ぶ線は、途中の人物カードを貫通しないようカードの外へ迂回させます。カードを1枚選ぶと、その人物と直接繋がる人物、対応する線だけを強調して、無関係な要素を抑えます。

作者が図の上でカードをドラッグして整理した位置は、ドラッグを終えた時点で作品・人物ごとに保存します。次に開いたときも、並べ直したレイアウトが復元されます。

一覧と図は、同じ検索・並び替えで動く

人物相関図は、登場人物ページの中で「人物一覧」とタブで切り替えます。既定は一覧で、「人物相関図」を初めて開いたときだけ図を読み込みます。

人物名・関係名・補足の検索は、図と、その下の関係一覧に同時に反映されます。更新順・人物名順・関係名順の並び替えは関係一覧に反映され、図のほうは、座標をまだ保存していない人物の並び順にだけ効きます(ドラッグして位置を保存した人物は、その座標が並び替えより優先されます)。関係一覧は10件ずつのページングです。作品データを一括エクスポートすると、人物関係もJSONに含まれて持ち出せます(この対応でJSONの形式はversion 4になりました)。図の初期表示は関係のある人物だけに絞られていて、必要なら「関係のない人物も図に表示」で全員に切り替えられます。

デモ作品「霧海の灯火」の人物相関図。5人の登場人物カードが「師匠/弟子」「相棒」「幼なじみ」「対立」といった関係名のついた線で結ばれ、上には検索・人物・並び順の絞り込みが並んでいる

ついでに、名前で手が止まらないように

同じ時期に、人物と設定・用語の追加画面へ「名前の候補を作る」も足しました。相関図とは別機能ですが、考え方は同じです。候補や材料は出すけれど、確定するのは作者。

傾向(和風、英語圏風、ハイファンタジーなど13種)、印象(優雅、重厚、邪悪など16種)、性別傾向、名前の範囲や形を選ぶと、候補が並びます。生成方式は2つあります。

  • 通常生成は外部AIを使いません。地域・ジャンル別に用意した語彙や音節を疑似ランダムに組み合わせるだけで、AI利用上限の対象外、作り直し回数にも上限はありません。
  • AI生成は「AIによる提案」と明示され、送るのは選んだ条件(傾向・印象・性別傾向・範囲や形・除外したい直前候補)と投稿予定先の制約だけです。作品本文や登録済みの人物・世界設定は送りません。通常のAI相談枠とは別の、名称生成専用の枠(1分5回・24時間40回)で制御しています。

どちらの方式でも、候補ボタンは上の名前入力欄に文字を入れるだけです。「人物を追加」「追加」を押して初めて、作品データとして保存されます。

登場人物の追加画面で開いた「名前の候補を作る」。名前の傾向・印象・性別傾向・人物名の範囲を選ぶプルダウンと、「通常生成」「AIで生成」のボタン、送信範囲を明記した学習不使用の注記が並んでいる

Plotoriaの今日の開発

2026年8月の開発では、登場人物ページに人物相関図を追加しました。作者が「2人+関係名+補足」で登録した関係だけを、React Flowの図で俯瞰できます。配置のドラッグ保存、検索・並び替えの図と一覧への連動、JSONエクスポートへの追加まで入っています。

あわせて、人物・設定の追加時に条件を選んで名前の候補を作れるようにしました。通常生成(非AI)とAI生成(専用枠)の2方式で、どちらも候補は入力欄に反映するだけです。

デモ作品には見本の関係と配置を入れてあるので、ログインしてデモを開けば、相関図がどう見えるかをすぐ確かめられます。

登場人物の整理の考え方はキャラクターの作り方で、設定・用語の整理は設定・世界観を破綻させない管理術で紹介しています。図の土台になった出来事の繋がりの話は食い違いは、数えれば分かるにも書きました。今後検討していることはロードマップにまとめています。


作品を整理して、また書き始める