止まっていた 物語を、 もう 一度 動か すために
放置していた長編小説をもう一度書こうとして、手が止まったところから Plotoria は始まりました。書きかけの物語を整理し、作者自身の思考を深めるための執筆ワークスペースを、なぜ作っているのかを書きました。

書きかけのまま放置した原稿を、久しぶりに開いたことはありますか。
続きを書きたい気持ちはあるのに、読み返してみると、どこか他人が書いたもののように感じる。 キャラクターの名前は覚えているのに、何を考えていたのか、どこへ向かわせるつもりだったのかが曖昧になっている。
設定メモはある。 プロットも、断片的には残っている。 でも、それらがいろいろな場所に散らばっていて、どこから手をつければいいのかわからない。
Plotoriaは、そんなふうに止まってしまった物語を、もう一度動かすための執筆ワークスペースとして開発しています。
実は、止まっていた物語は私自身のものでした
正直に言うと、Plotoriaは誰かのためというより、まず私自身のために作り始めたものでした。
きっかけは、放置していた長編小説を、もう一度書こうとしたことです。久しぶりに原稿を開いてみたものの、張ったはずの伏線も、決めたはずの設定も思い出せず、つじつまの合わない文章を前に、何度も手が止まりました。
そのとき必要だったのは、もっと賢いAIでも、高機能なエディタでもなく、散らかった作品の情報を並べ直して、考え直せる場所でした。
ないなら自分で作ってしまおう。そうやって、自分が執筆を再開するための道具をいじっているうちに、少しずつ今のPlotoriaの形になっていきました。
同じ場所で止まっている人が、きっといる
作っているうちに、これは自分だけの問題ではないのかもしれない、と思うようになりました。
書きたい気持ちはあるのに続きが書けず、投稿作品の更新が止まったままになっている人は、世の中にきっとたくさんいます。
私は読み手としても、楽しみにしていた作品が未完のまま止まっているのを見かけるたびに、残念な気持ちになっていました。止まる理由はさまざまだと思います。ただ、その中には、先を見失ってスランプから抜け出せなくなってしまった書き手も、きっといるはずです。
同じ場所で立ち止まった人の助けにも、少しでもなれたら。そうすれば、止まっていた物語の続きを、読み手としての私も、また読めるようになります。それは、書く人にとっても読む人にとっても、うれしいことだと思っています。
書けない理由は、熱量が消えたからとは限らない
物語が止まってしまうと、つい「自分には最後まで書ききる力がないのかもしれない」と考えてしまうことがあります。
でも実際には、書く力や情熱の問題ではなく、ただ情報が整理されていないだけ、ということも多いのではないかと思っています。
作品の設定。 登場人物の関係。 過去に書いた本文。 これから書きたかった展開。 思いついたけれど、まだ物語に組み込めていないアイデア。
それらが頭の中やメモアプリ、古いファイル、チャット履歴の中に散らばっていると、続きを書く前に、まず思い出すだけで疲れてしまいます。
Plotoriaでまず大切にしたいのは、この「思い出す負担」を減らすことです。
作品の情報を、一つの場所に集める
現在のMVP開発では、作品、設定、キャラクター、プロットを一つの場所で整理できるようにしています。
キャラクターは、記憶力に頼らなくてもいい。 設定は、毎回探し回らなくてもいい。 プロットは、頭の中だけで抱え込まなくてもいい。
作品に関する情報を、いつでも戻ってこられる場所に置いておく。 それだけで、物語への距離は少し近くなります。
放置していた作品を、もう一度見つめ直す
Plotoriaでは、新しく書き始める作品だけでなく、途中で止まってしまった作品を取り込むことも想定しています。
今使っている執筆ツールや投稿サイトは、そのままで構いません。Plotoriaは乗り換えを迫る場所ではなく、物語が止まったときだけ戻ってきて、整理し直すための場所です。
昔の原稿を読み返したとき、当時の自分が何を書きたかったのか、すぐには思い出せないことがあります。
でも、本文や設定を整理していくうちに、
このキャラクターは、ここで変わるはずだった。 この伏線は、まだ使えるかもしれない。 今なら、この展開を別の形で書けるかもしれない。
そんなふうに、止まっていた物語の輪郭が少しずつ戻ってくることがあります。
Plotoriaは、そのための棚卸しができる場所にしたいと考えています。
AIは、作者の代わりに書くものではなく、思考を深くする相手として
Plotoriaでは、AIとの壁打ちも重要な機能の一つとして考えています。
ただし、目指しているのは「AIに物語を書かせる」ことではありません。
作者が大切にしているものを整理する。 展開に迷ったときに、別の角度から問いを返す。 キャラクターの行動に違和感がないか、一緒に確認する。 止まっている原因を言語化する。
そうした、作者自身の思考を深く潜らせるための相手としてAIを使いたいと思っています。
物語の中心にいるのは、あくまで作者です。 Plotoriaは、その物語を勝手に奪うのではなく、作者がもう一度向き合うための補助線を引く場所でありたいです。
大切な作品を、手元に残せるように
MVPでは、作品データを書き出せる機能も重視しています。
創作物は、作者にとって大切なものです。 だからこそ、アプリの中に閉じ込めるのではなく、必要なときに手元へ残せることが重要だと考えています。
本文だけでなく、設定やキャラクター情報なども含めて、できるだけ安心して扱える形を目指します。
Plotoriaは、まだ開発中です
Plotoriaは、最初から完璧な執筆ツールとして完成させるのではなく、実際に触れてもらいながら少しずつ改善していく予定です。
使っていて迷った場所。 創作が止まった瞬間。 ここに情報がまとまっていたら助かる、と思った場面。 AIに聞きたいけれど、うまく聞けなかったこと。
そうした小さな違和感や困りごとを拾いながら、創作に寄り添う場所として育てていきたいと思っています。
もし、あなたのパソコンの奥や、古いメモアプリの中に、途中で止まったままの物語があれば。
Plotoriaで一度、その物語を整理してみませんか。
今のあなたが、その物語をどう続けたいのか。 どう終わらせたいのか。 一緒に、もう一度紐解いていける場所を目指しています。
