空欄が、 質問に なる|登場人物を 「問答形式」で 作れるように した
「役割」「口調」「行動のクセ・判断軸」……登場人物の編集画面には空欄が並びます。何を書けばいいか分からず、名前だけ入れて放置してしまう。2026年7月21日、質問に順番に答えるだけで設定が整理できる「問答形式 設定ビルダー」を登場人物に追加しました。AIは答えを出さず、問いだけを出す設計と、公開した直後に自分で使って気づいた枠消費の問題をすぐ直した話を書きます。

登場人物の編集画面を開くと、空欄が並びます。役割、性格、口調、関係性、現在の状態、行動のクセ・判断軸、外見。
何を書けばいいかは分かっているつもりでも、いざ空白のテキストエリアを前にすると手が止まります。名前だけ入れて、あとは「また今度」にしたキャラクターが増えていく。プロフィールシートにありがちな詰まり方です。
空欄ではなく、質問を1つずつ出す
一覧の「問答で作る」、または編集画面の「問答で深掘り」から、質問に順番に答えていく専用の画面を開けるようにしました。
聞く順番は決め打ちです。役割→目的→性格→口調→関係性→現在の状態→行動のクセ・判断軸→外見の8ステップを、AIに考えさせず固定しています。何を聞かれるか分かっている状態のほうが、白紙のフォームより手が動くからです。すでに入力済みの項目は最初の空欄までスキップされるので、「深掘り」で使うときは埋まっていない項目だけに集中できます。
AIは、答えを出さない
各ステップには「もっと深掘り」ボタンがあります。押すと、AIがその作品の文脈を踏まえた短いヒント(問いかけや視点)を1〜2個出します。
ここで一番迷ったのは、ヒントの扱いです。最初のバージョンでは「入力欄に追記」ボタンを付けて、ヒントをそのまま回答欄に流し込めるようにしていました。設計としては後述の理由でやめることになるのですが、狙いは今も変わっていません。ヒントは完成した設定文ではなく、考えるための問いです。回答は作者が自分の言葉で書きます。
最後にはプレビュー画面で全項目を確認します。AIが関わった箇所は「AI提案」バッジで著者本文とはっきり区別され、項目ごとに採用・編集・破棄を選べます。何も判断していないAI提案が残っていると保存できません。逆に言えば、AIには一度も頼らず、静的な質問に答えるだけでも最後まで完成できます。
新しいAIの呼び出し経路は作りませんでした。既存のAI相談(consultAction)を新しい種類として呼ぶ形にして、ガードや予算管理、証跡の仕組みをそのまま引き継いでいます。
公開した直後、自分で使って詰まった
リリースしてすぐ、自分の作品でキャラクターを1人作ってみました。8項目すべてで「もっと深掘り」を使ったら、その日のAI相談枠(無料10回/日)がほとんど残っていませんでした。
深掘りは通常のAI相談と同じコンテキスト・同じ日次枠を消費する作りにしていました。1人作るだけでほぼ枯れる枠は、実質使えない機能です。あらすじのAI要約も同じ枠を使うのに、表示は「本日のAI相談」のままで実態と食い違っていたことにも気づきました。
その場で3つ直しました。
- 深掘りの枠を、通常のAI相談カウンタから外しました。当面は回数上限そのものを撤廃しています(使用実績は記録し続けるので、あとから上限が必要かどうかは判断できます)。
- 深掘りが送るコンテキストを軽くしました。他の登場人物・各話・伏線・世界観といった情報は送らず、作品概要とその人物自身の他の項目(すでに書いた「役割」や「性格」など)だけを判断材料にします。新規作成の途中でも、その人物自身の手掛かりから問いを出せます。
- 「入力欄に追記」ボタンを削除しました。ヒントは足場であって完成文ではないので、回答欄に自動で入ると「消す作業」が発生するだけでした。ヒントは一覧表示だけにして、回答は最初から作者が書きます。未解決のヒントが残っていても保存をブロックしない形にも変えています。
表示ラベルも「本日のAI相談」から「本日のAI利用」に直しました。相談と深掘りヒント、両方を含む実態に合わせるためです。
Plotoriaの今日の開発
2026年7月21日の開発では、登場人物に「問答形式 設定ビルダー」を追加しました。8ステップの質問に答えるだけで設定が整理でき、AIの深掘りヒントは任意・項目ごとに採用可否を選べます。公開直後に自分で使って見つかった枠消費とヒントの扱いの問題も、同じ流れで修正しています。
入口は登場人物一覧の「問答で作る」と、編集画面の「問答で深掘り」の2つです(使い方はPlotoriaの使い方にもまとめています)。AIが設定を代わりに決めない、という原則は他の機能とも共通です(→ AI利用について)。空欄を前に手が止まったときの、もう一つの入口になればと思います。
